位置情報の取得技術と応用ビジネス

「日経エレクトロニクス」3月7日号では、「決め手は位置情報」と題して、位置情報を取得する技術と、それを応用したビジネスについて特集しています。今後、複数の測位技術を使ったマルチ測位で位置精度が高まり、室内や地下などでの途切れが無くなって、色々なサービスが期待されます。反面、プライバシー/セキュリティーの問題(ロケーション・ハラスメント)が浮かび上がってきます。その中で、チョッと目にとまった話しを2つ。
(1)docomoの携帯電話の基地局の運用データを使った「モバイル空間統計」と呼ぶ人口統計情報の活用実験。東京23区であれば500m単位のメッシュで、年代・性別による人口分布の推移を1時間毎に表示できる。
(2)Eye-Fiジオタグなどにも使われているSkyhook社のWi-Fi Positioning System(WPS)。携帯機器が無線LANのアクセスポイント(AP)を発見すると、そのMacアドレスや信号強度をサーバーに問い合わせ、それに応じて位置情報が1〜2秒程度で得られる。同社が把握しているAPの数は3億〜3.5億で、カバーエリアの道路を車で走りながら情報を得てデータベースに登録している。Flickerを見ると戦車も使っている!?